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BMW3シリーズ(F30)オイル漏れ修理 インジェクター固着 他店で断られた整備を解決【整備事例】

2026年3月14日


いつもご覧いただきありがとうございます。
岡山県赤磐市にある輸入車専門店 CARAD【株式会社 CAR PRODUCE】です。

今回は、BMW 3シリーズ(F30型)の整備事例をご紹介いたします。

ご来店のきっかけは

「他の整備工場で、修理を断られた作業について相談したい」

とのお申し出から始まりました。

お電話でオーナー様にお話を伺うと、
この車両はすでに複数の整備工場で修理相談されており

「作業が難しいため修理はできない」

と断られていたそうです。

状態を確認するために、オーナー様にご来店いただき
問診のうえ、お車の状態を点検させていただきました。

オーナー様が気になっていた症状は
エンジン周辺からのオイル漏れでした。

輸入車にお乗りの方であれば、一度は気になったことがある症状かもしれません。

「最近エンジンルームからオイルのにおいがする」
「駐車場の地面にオイルが落ちている」
「エンジン上部が湿っている気がする」

こうした症状は、輸入車では比較的よく見られるものです。
しかし実際には、その原因や修理内容は車種ごとに大きく異なります。

特にBMWの直噴ターボエンジンでは、
年数や走行距離の経過とともに、

・タペットカバー周辺のオイル漏れ
・ガスケットの劣化
・樹脂部品の熱劣化

などが発生することがあります。

今回の車両でも、点検を進めていくと
エンジン上部のタペットカバーからのオイル漏れが確認されました。

この症状自体は、BMWでは決して珍しいものではありません。
しかし今回の整備は、そこで終わりではありませんでした。

作業を進める中で、複数の整備工場が
修理を断った本当の理由が見つかりました。

オーナー様は、

「この車はもう直らないのではないか」

「乗り換えも考えた方がいいのかもしれない」

そう考えられていたそうです。

しかし私たちCARADでは、
こうしたケースでもまず大切にしていることがあります。

それは

「直せない理由を探すのではなく、直す方法を考えること」

もちろん、すべての修理が可能とは限りません。
しかし適切な診断と正しい手順、そして経験をもとに作業を進めれば、
解決できるケースも少なくありません。

輸入車整備の現場では、
こうした「難しい整備」と向き合う場面が少なくありません。

だからこそ私たちは、
一台一台の車と丁寧に向き合いながら、

「この車をもう一度走らせる方法はないか」

という視点で整備に取り組んでいます。

今回は、実際にご入庫いただいた
BMW 3シリーズ(F30型)の整備事例をもとに、

・オイル漏れの原因
・作業を断られた理由
・実際の整備内容

そして、

修理を断られた車と、整備工場はどう向き合うべきなのか

という整備の考え方についても、
少し触れていきたいと思います。

車両情報紹介

年式・車種・型式

  平成25年式 BMW 3シリーズ 320d Mスポーツ(LDA-3D20 130,000km)


今回ご紹介するのは、BMW 3シリーズ(F30型)です!

BMWというブランドを語るうえで、
絶対に外すことができない存在。
それが3シリーズです。

BMWは長い歴史の中で数多くの名車を生み出してきましたが、
その中心にあり続けたのが、常にこの3シリーズでした。

「駆けぬける歓び」

その言葉を最も体現してきたモデルと言っても、
決して大げさではありません!

コンパクトすぎず、
大きすぎない。

日常の使いやすさと、
スポーツセダンとしての走り。

その絶妙なバランスこそが、
世界中のドライバーを魅了してきた理由です。

そして今回のF30型は、
その3シリーズの伝統を受け継ぎながら、
現代的な進化を遂げた世代でもあります。

ターボエンジンによる力強い加速。
電子制御によって磨かれた走行安定性。
そしてBMWらしいフロントエンジン・後輪駆動のレイアウト。

アクセルを踏み込めば、
車がまっすぐ前へ伸びていく。

ステアリングを切れば、
ドライバーの意思に素直に応えてくれる。

「運転することそのものが楽しい」

そんな感覚を、
今の時代でもしっかり残している一台です。

3シリーズは、
BMWの中では「エントリーモデル」と言われることもあります。

しかし実際には、
BMWが最も大切にしてきた哲学が詰まったモデルでもあります。

過度な装飾ではなく、
走りそのものの完成度で勝負する。

ドライバーがハンドルを握った瞬間に
「ああ、これはBMWだ」と感じるあの感覚。

その本質は、
この3シリーズにこそ最も色濃く現れています。

だからこそ私たち整備士にとっても、
3シリーズという車は特別な存在です。

BMWの基本が詰まっているからこそ、
その整備にはしっかりと向き合う価値があります。

今回ご入庫いただいた車両も、
これからまだまだ走り続けていく一台。

そのポテンシャルをしっかり引き出すためにも、
今回の整備では車両の状態を丁寧に確認しながら作業を進めていきました。

BMWが長年大切にしてきた
「走る歓び」を、これからも感じ続けていただくために。

整備の現場から、
この車と向き合っていきます。

整備料金

●タペットカバー交換

 点検を進めていくと、
エンジン上部のタペットカバー(シリンダーヘッドカバー)からのオイル漏れが確認されました。

BMWの直列4気筒ターボエンジンでは、
タペットカバーが樹脂製となっているため、長年の熱や経年劣化により

・カバー本体の歪み
・ガスケットの硬化

などが原因となり、オイル漏れが発生することがあります。

そのため今回の整備では、
タペットカバーの交換作業を実施することになりました。

しかし、作業を進める中で
今回の整備の難易度を大きく上げている原因が見つかりました。

それが

インジェクターの固着です。

BMWの直噴エンジンでは、
インジェクターが長期間取り外されていない場合、

・カーボンの堆積
・燃焼熱による焼き付き
・経年による固着
・水分混入による錆

などが原因となり、シリンダーヘッドに強く固着してしまうことがあります。

今回の車両でも、
インジェクターがシリンダーヘッドに強く固着しており、
通常の方法では取り外すことができない状態となっていました。

インジェクター固着は、
整備の現場でも比較的難易度の高い作業のひとつです。

無理に取り外そうとすると

・インジェクターの破損
・シリンダーヘッドの損傷
・修理費用の大幅な増加

といったリスクが発生する可能性があります。

そのため、整備工場としても
慎重な判断と適切な作業手順が求められる整備内容になります。

今回の車両でも、
固着したインジェクターの状態を確認しながら

・作業方法の検討
・取り外し手順の調整
・周辺部品への影響確認

を行い、慎重に作業を進めていきました。

エンジン上部のカバーを取り外すと、
インジェクターが現れます。
今回オイル漏れを起こしているタペットカバーは
このインジェクターを外した先にあります。

この段階ではまだ、
インジェクターがどれほど固着しているかは分かりません。

最終的には、
固着していたインジェクターを無事取り外すことができました。

本来であれば工具を使用することで
比較的スムーズに取り外すことができる部品ですが、

今回はカーボンと熱による固着が強く、
通常の引き抜きでは全く動かない状態でした。

この状態で無理に作業を進めてしまうと、

・インジェクターの破損
・シリンダーヘッド側の損傷
・最悪の場合エンジン分解

といった大きなトラブルにつながる可能性があります。

そのため、作業では

・固着状態の確認
・周辺部品への影響確認
・力のかけ方や取り外し手順の調整

などを行いながら、慎重に作業を進めていきました。


取り外した部品を確認すると、
先端部や接触面にはカーボンの堆積が見られ、
他の3本と比べてみても、1本だけ変色しているのが見ていただけると思います。

特に走行距離が増えてくると、
同様の症状が出てくることがあります。

固着していたインジェクターを取り外した後、
周辺部の清掃と確認を行い、

・タペットカバー交換
・各部組み付け
・最終作動確認

まで作業を行いました。

エンジン始動後もオイル漏れは解消され、
正常な状態に復旧しています。

この作業は、
単に部品を交換するだけではなく、

固着した部品をどのように安全に取り外すか

という判断と経験が求められる整備内容でした。

インジェクター固着は、
整備工場によっては作業を断られることもある内容です。

しかし適切な診断と手順を踏めば、
解決できるケースも少なくありません。

まとめ

今回のお車は、複数の整備工場で修理相談をされていた車両でした。

そしてそのすべてで、

「作業が難しいため対応できない」

と断られていたそうです。

これは決して珍しい話ではありません。
整備工場にはそれぞれ得意分野があり、
設備や経験の違いによって対応できる整備内容も変わります。

今回のインジェクター固着のような作業は、
無理に進めるとエンジン本体を傷めてしまう可能性もあるため、
慎重な判断が必要な整備です。

だからこそ、
「対応できない」という判断自体は
決して間違いではありません。

しかし一方で、
私たちが整備の仕事をしている理由を考えると、
もう一つ大切な視点があると考えています。

それは

「この車をもう一度走らせる方法はないか」

という視点です。

整備工場の仕事は、
単に部品を交換することではありません。

目の前にある車の状態を理解し、
原因を見つけ、
どうすれば安全に直すことができるのかを考えること。

それが整備士の仕事です。

今回の車両でも、
作業が簡単だったわけではありません。

しかし状態を確認し、
リスクを整理し、
手順を考えながら作業を進めていくことで、
結果として修理を完了させることができました。

作業が終わり、
エンジンが正常に動き、
オイル漏れも解消された状態を確認したとき、

オーナー様から

「もう直らないと思っていました」
「本当に助かりました」

という言葉をいただきました。

整備士にとって、
こうした瞬間は何より嬉しいものです。

輸入車整備の現場では、
今回のように

・原因が複雑なトラブル
・他店で断られた整備
・難易度の高い修理

と向き合う場面が少なくありません。

しかし私たちは、
そうした車に対しても

「できない理由」を先に探すのではなく

「どうすれば直せるのか」

という視点を大切にしたいと考えています。

もちろん、
すべての修理が可能とは限りません。

しかし整備士として、
車と真剣に向き合い、
一台一台に最善の方法を考えること。

それが、私たちCARADの整備に対する姿勢です。

輸入車整備は、
決して簡単な仕事ではありません。

ですが、
だからこそやりがいがあり、
車を直す喜びを実感できる仕事でもあります。

これからもCARADでは、
一台一台の車と丁寧に向き合いながら、
オーナー様のカーライフを支える整備
を続けていきたいと考えています。

おしらせ

このたび、CARADでは、
ご購入いただいたオーナー様限定で
ワンコイン(500円)手洗い撥水洗車サービスを開始いたしました。

「なぜワンコインなのか」
「なぜオーナー様(購入いただいた方)限定なのか」

価格だけを見ると「お得なサービス」に見えるかもしれません。
しかしこの取り組みは、単なる値引き施策ではありません。

我々CARADが、大事にしている「想い」「考え方」が存在します。

上記記事にて、その背景にある考え方をお伝えできればと思います。

ご利用のお客様へ、価格以上の価値を提供するため、日々トレーニングに励んでおります。
是非、ご利用くださいませ。

事業回想

CARPRODUCEは、
「知識がない人ほど損をしてしまう中古輸入車市場の構造を変えたい」
その想いからスタートしました。

地方だから不利になるのではなく、
地方でも、輸入車を安心して楽しめることが“当たり前”になる社会をつくる。
それが、私たちの目指している姿です。

そのために私たちは、ただ車を並べて売ることはしません。

一台一台と向き合い、学び、整備し、
「なぜこの整備が必要なのか」「どこに注意すべき車なのか」
まで説明できる状態に整えてから、お客様にお渡しします。

この整備事例は、
その場限りの作業報告ではありません。
私たちがどんな基準で判断し、どこまで責任を持って車と向き合っているのか。
その“安心の根拠”を、正直に、隠さず残すための記事です。

我々CARADが取り扱っている輸入車は
走り・デザイン・そして所有するという満足感まで含めて、
「クルマを好きでいる理由」そのものを思い出させてくれる、そんなクルマたちです。

ただし、その魅力は“乗るだけ”では完成しません。

きちんと整え、向き合い、信頼できる状態にして初めて、
移動は単なる移動ではなく、心が動く体験に変わります。

私たちが整備に手を抜かないのは、
故障を防ぐためだけではありません。
安心という土台の上にしか、輸入車の価値も、喜びも、彩(いろどり)も存在しないと知っているからです。

覚悟をもって整えた一台だけが、
輸入車の本当の楽しさを、オーナーにまっすぐ届けてくれます。

そんな一台を届けるために、
私たちは効率よりも誠実さを選び、
輸入車に「技と心」を尽くす仕事を続けています。

同じような症状でお困りの方へ

今回のように、

・他の整備工場で修理を断られた
・ディーラーで高額な修理見積りが出た
・原因が分からないまま不具合が続いている

このようなケースは、実は少なくありません。

輸入車は構造が複雑な部分も多く、
車種ごとに特有のトラブルや弱点が存在します。

そのため、
経験や知識、そして診断の積み重ねによって
解決できるケースも数多くあります。

今回のお車も、
最初から「直せる」と確信していたわけではありません。

しかし車両の状態を確認し、
原因をひとつずつ整理しながら作業を進めることで、
結果として修理を完了させることができました。

もし今、

「この症状は直るのだろうか」
「修理できる整備工場が見つからない」

とお悩みの方がいらっしゃいましたら、
一度ご相談いただければと思います。

すべての修理をお受けできるわけではありませんが、
車両の状態を確認したうえで、

・修理の可能性
・必要な整備内容
・費用の目安

などを、できる限り分かりやすくお伝えいたします。

CARADでは、
輸入車を長く安心して楽しんでいただくために、
一台一台の車と丁寧に向き合う整備を大切にしています。

「他で断られてしまった整備」でも、
解決できる方法が見つかることもあります。

輸入車のトラブルや整備でお困りの際は、
ぜひお気軽にご相談ください。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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